みゅーまの夢日記

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【夢ストーリー】先輩との再開

私、Aは高校生。トレードマークは“A”の形に切り取られた定期券。そんな私にはいくつか上の先輩がいる。その先輩とはよく一緒に遊んでいた。

ある日、先輩は遠くで暮らすことになった。
「3年で帰ってくるから」
そう言って先輩は旅だった。

30年後東京。私はいつもどおり電車(モノレール)に乗っていた。昔からずっとやってるA形の定期券で改札を通った時__
「A!」と声を掛けられた。しかし周りを見渡しても誰も呼んだ気配がない。すると後ろからおじさんのようなおじいさんのような男性がやってきた。
私は「先輩!」と声をかけた。その男性に先輩の面影はあまりなかったのだが、なぜか私は先輩だとわかった。
「久しぶりだね」
「どうして私だってわかったんですか?」
「(定期券を)A形に切り取るなんて君くらいしかいないからね」
「そうですね」
久しぶりに先輩と話しながら歩く。嬉しいけどここまで年をとってしまってからの再開ということへの後悔の方が大きい気がした。
「先輩は結婚…してるんですか?」
「してるよ。もう50だしね…」
それを聞いて後悔の念が強くなった。
あぁ、あの日あんな風にさらりとお別れしなかったら… 先輩に好きだと言っておけば…
「そうなんですね…」
そう答えた私の目からは涙が溢れた。そしてふと下を見ると、歩道橋の下では私の母校の高校生たちが並んで絵を書いていた。
「高校生来てるね」
そう言って先輩は反対側の歩道で演技の練習をしている人たちの方へ駆けていった。

気がつくと私は先輩たちの練習を見ていた。劇団員の人たちが公演の練習をしているらしく、先輩はここに長く所属しているそうだ。
「すいません…ここまだ練習してないです」
「まだしてない?そんなのでどうするの!?」
「すいません、先生。この子前休んでたので許してやってください」
先輩が失敗した少女をかばってやると先生は納得した。
「わかったわ…じゃあ一旦休憩!」
休憩に入って一人の少女が私の元へ来た。
「実はこの劇団、偏差値の高い人しか入団できないんですよ。でも、白より黒ですよね!」
白とはさっきの失敗した少女のことらしい。
「さあね…」
私はそう答えるほかなかった。
「A」
先輩が私の元へ来た。
「A、俺も後悔してるよ。ちゃんと3年後に返ってれば…それが30年後になるなんて…」
先輩にそう言われ、また涙が溢れてきた。
「私もあの時言えばよかったです…。先輩のことが好きだって…。」